1/8スケールのAudi Q5が走行しようとしているのは、雪に見立てた障害物が置かれた道路。
Q5は人が動かしているのではありません。搭載されたプログラムにより、自動運転されているのです。
ドイツ インゴルシュタットのアウディミュージアムで開催された、学生を対象とした≪自動車運転≫の競技イベント。
Audiから提供されるQ5のモデルカーには、前方の路面、交通標識、障害物、車両、歩行者などを認識するカメラと10個の超音波センサーが搭載されています。
学生たちは、これらから得られた情報をもとにクルマを制御するプログラミングを作成し、コース完走までの時間を競っているのです。
Q5は、障害物を避け、交通標識を認識した運転を行い、他の車両が横切る交差点を通過して、前を走る車両と安全な車間距離も保たなければなりません。
また、駐車を正しく行い、上からブロックが落ちてくるなど突然現れる障害物に対して緊急ブレーキを使ったり、と難易度の高い状況にも対応できる高度な判断が求められます。
Audiは、リアルな状況下での研究が難しい学生たちの現状に対し、このような実務経験が学べる機会を提供しています。
こうした活動の積み重ねが、未来のイノベーションを生み出すきっかけになると信じているのです。